奥之院(弁天堂)
 
 
 
 奥之院なる名称は、霊厳山圓藏寺が開創された際、礼拝の対象に奥行きをもたせるため建立されたことに由来するといわれています。
南北朝末期に圓藏寺が臨済宗に改宗されたことに従い、同じく臨済宗に改宗しました。それ以後、圓藏寺歴代住職の退隠寺(隠居寺)になる寺格を倶えるようになり、明治中頃、退隠寺なる寺格をなくする迄、圓藏寺と同じく改宗を繰り返し、盛衰を共に歩んできました。
現在は、臨済宗妙心寺派に属し、檀那寺の様相をとり、一寺を形成しています。この境内の建物に「弁天堂」があります。この建物は、室町時代中頃の建立とみられ、室町時代の代表的な禅宗様(唐様)仏殿の特色を持つ、貴重な建造物です。
大正14年4月5日、特別保護建造物として、重要文化財の指定を受け現在に至っています。
現堂宇に安置されている弁財尊天(弁天様)は、芸能上達、安産子育、福徳円満、子孫繁栄、五穀豊穣のご利益をお授け下さるとされ、厚く信仰されています。